桜舞媛〜さくらまうひめ〜

ペルー、と聞いて何を思い浮かべますか？
インカ帝国の遺跡マチュピチュ、ナスカの地上絵、リャマやアルパカ、コンドル......

ペルーは、大きく分けて３つの地域から成っています。
それぞれが、全く異なる気候風土をもっていて、まるで違う国のよう。
よく知られているのは、世界遺産のマチュピチュを擁するアンデス地方でしょう。
インカ帝国をはるかに遡るペルーの古代文明の多くは、実は、海岸地方で生まれました。
ナスカの地上絵も、海岸の乾燥した砂漠地帯にあります。
アマゾンの熱帯雨林地域は、動植物の宝庫。薬効のある植物も、多く見出されています。

異なる地域の、異なる風土に暮らす人々によって育まれた多彩な文化。
その後の歴史によって、スペインをはじめとする他国との混血の結果、それらは更に、広がりと深みを増しました。まるで、音と色彩の万華鏡のような世界です。

マリネラは、その中に咲いた大輪の花のようなダンスです。
澄み渡る青空と大海原のもと、温暖な気候に恵まれた海岸地方の街、トルヒーリョで生まれました。
地方毎にバリエーション豊かなペルーの民族舞踊の中でも、国民的ダンスとして、別格に扱われています。
その評価はペルー国外でも高く、南米の三大舞踊のひとつとされています。
先住民、スペイン、アフリカの混血によって生まれた舞踊、マリネラ。
今、世界に広がりつつあります。

この踊りのテーマは「愛の物語」
男女一組で、右手のハンカチを言葉の代わりに、全身で愛を語ります。
出逢いから始まり、ためらいや恥じらい、愛される幸福、愛する歓喜...その愛の成就に至るまでの全てを、踊りで表現するのです。
それらの愛の駆け引きは、女性側のリードで行われます。豪華な衣装をまとい、裸足で大地からパワーを得ながら、時には可憐に、時には激しく、それでも、あくまで優雅に気高く舞い踊る女性。ペアの男性は紳士的に、力強いステップで、それを受け止めるのです。

マリネラは、ペルーでは、小さなお子さんからご高齢の方まで、幅広く踊られています。
大切なのは、自分の「愛の物語」を表現すること。
心の中の宝物を、優雅に美しい踊りで形にする...その過程で、美しい所作も身に着けることが出来るとしたら、心がはずんできませんか？
本来はペアダンスのマリネラですが、一人でも踊れるようにアレンジしました。
踊りは初めて...と自信の無いかた、身体を動かす習慣がなくて不安なかたには、踊れる身体を作るためのストレッチからご指導いたします。安心してご参加下さい。

代表の福田千文は、長年にわたり、毎年ペルーに滞在して研鑽を積んできました。
日本国内のコンクールでの優勝多数、ペルー現地での優勝実績をもつ唯一の日本人です。
東京の江古田では、2012年より教室を開催しています。


販売品について
こちらでご紹介する民芸品は、ペルーで直接買い付けました。
ほぼ一点ものとなっています。
今後、特別制作のアクセサリーや楽器など、取り扱っています。