「被爆ピアノ平和コンサート」は、戦争の記憶を風化させず、未来へと語り継ぐための音楽による祈りの場です。広島で原爆の爆風を受けながらも奇跡的に残ったピアノ。その鍵盤に刻まれた焦げ跡は、75年以上の時を経てもなお、命の尊さと平和への願いを静かに語りかけてきます。
このピアノの音色は、単なる楽器の響きではありません。そこには、戦争で失われた多くの命、残された家族の想い、そして「二度と繰り返してはならない」という強い願いが込められています。
私たちはこのピアノを通じて、過去の悲劇をただ語るのではなく、今を生きる私たちが「何を選び、どう生きるか」を考えるきっかけを届けたいと願っています。音楽は言葉を超えて心に届きます。世代や立場を越えて、誰もが感じ、考え、つながることができるのです。
このコンサートでは、被爆ピアノの演奏に加え、語り部による証言、子どもたちの合唱、地域のアーティストとの共演などを通じて、平和のメッセージを多角的に発信します。それは、単なるイベントではなく、「平和をつくる一歩」としての場づくりです。
地域の皆様とともに、そして企業の皆様のご支援を得て、この尊い音色を未来へと響かせていきたい——そんな想いで、私たちはこのコンサートを企画しています。