流水灌頂会（大祭）について

毎年、旧暦の1月24日（初大師）と7月24日（地蔵盆）に、お寺の僧侶約20人が集まって「流水灌頂会（るすいかんじょうえ）」という大きな法会を行います。

これは真言宗における特別な儀式で、全国的には毎年行うことが大変珍しい、当院の信仰の源泉となるものです。

この法会は、地蔵菩薩の「苦しむ人々を救いたい」という願いを強く表すもので、水を使って供養を行います。水の流れのように、迷いや罪を洗い清め、亡くなった方々の魂を人間界転生へと導くことを目的としています。

この功徳（ありがたい力）は、苦しみの世界に落ちてしまった人々を救い、さらに私たち生きている人の心の穏やかさや健康、長寿にもつながるといわれています。

また、この法会に参加して祈ることで、先祖や亡くなった方々が極楽へ導かれるだけでなく、今を生きる私たち自身にも幸せや安心が広がると伝えられています。

当院では、昔から続けられてきたこの法会を、今でも時間をかけておごそかに行っています。どうぞ、この大切な法会にご参列いただき、共にお祈りください。